40代が借金癖を直し再起を目指す

現在40代妻子持ちでマスオさん状態のクズが

借金の馴れ初め

まず私が借金をやり始めたのは確か21の頃だった。
派遣社員で工場に勤め始め、その内の一人に
パチスロやってみないか?」と誘われたのがキッカケだ。

……パチスロ??

私はその時までゲーム好きで、他の事には一切興味がなく何の事かわからなかった。

「何それ?」
私は言い返した。すると友達は「短い時間でガッポリ儲かるよ!」と私に言い返した。

「へぇー」
少し興味を抱いた私は食い付いてしまった。

「どうやるの?」
「なーに簡単さ!まず1000円で50枚コインを買って、3つあるボタンで図柄を揃えればいいのさ!簡単だろ?」

「1000円で50枚しか買えないの?」
まだこの時は金銭感覚も正常だった。

結局私は友達の車に乗り込み、ゲームを買うために残しておいたなけなしの1万円を銀行からおろしてパチンコ屋に向かった。

皆さんご承知の通り1時間で2万5千円勝ってさまった。ビギナーズラックと言うものだ。

私は帰りの車の中で高揚して叫んでいた。

「マジで最初はどうなるかと思ったけど1時間でこんなに稼げるなんて思わなかった!」

地獄の始まりである。

そして運の無いことに仕事場の脇にパチンコ屋があり、職場の知り合い全員がパチスロをしていると言うこと。

それからは仕事が終わったらみんなとそのパチンコ屋に行き、遊んでいた。

当然勝つ日もあれば負ける日もある。

どうしてもパチスロがしたくなり、給料日もまだ先なのに職場の同僚から3万円を借りた。

すぐなくなった…。

帰り道同僚が俺に話しかけてきた。

「で、いつ返してくれるの?」

……今俺負けたばっかだろ…。

理由はそいつも同じパチスロをしているので軍資金が欲しいわけだ。

「給料が入ったら返すよ。」
「早く返してよ。」
内心こんな奴に借りなければよかったと思った。
それから毎日のように催促してくる同僚。
少しウンザリしてきた。

給料日はまだ先だし、他に借りれる人もいない。
「どうしようかなぁ。」そう思っていた私にTVCMが目に入った。
そう、その当時は消費者金融のCMが沢山流れており、アコムと言う消費者金融だった。

「その日に審査して借りれるのか…」
私はそう思い軽い気持ちでそこに向かうことにした。

そう地獄に向かう事に。